久しぶりに晴れました!
秋冬野菜の畝の準備を緩やかにしつつ、今日はイタリアンパセリの苗を作りました。
少し前から、種をまいた後に水をやりません。
ここから、自分で感じて自分のいい時期に発芽しようとする植物の生命力が違ってくるからです。
土も畑の土です。
何年に蒔いたか記入するのは、パセリが2年草だからです。
この冬で2年目の畝。
お正月には達ないほど小さくなるので、新しく播種したパセリでもう一畝作ります。
晴れた日は、せっせと草刈りをして、畑中に広げておきます。
こうすると、腐敗して(本当は大切な面もありますが住宅街なので)虫やにおいが出ることもなく、
畑に藁を引いたように、干し草になるのと、
その下の雑草が光合成ができなくて生えてこないメリットがあります。
こうして草をどんどん積み重ねて土をよくするのが本来ですが、
とにかく、幾層にもなって土にかえるときどうしても腐敗から虫が発生します。
うちの畑の場合は、ご迷惑になってしまうので、ここを工夫。
前に干し草状態になったものを、一度集めて、通路に穴を掘って完全に埋めてしまいます。
作物を植える畝に直接埋めないのもポイントで、
直接埋めると土の中で発酵して作物の生育に害を及ぼします。
よく、市販の堆肥に完熟と書かれていますが、
完熟してこれ以上発行しない状態になっていないと、
虫がわいたり、熱が発生したり、ガスが発生したりとトラブルの多い土になります。
出来る作物もまずいです。
このため通路に埋める時期や順番も決めています。
発酵中の通路の土は畝の土寄せなどには使わず、一年くらいはそっとしておいています。
このやり方だと、通路が肥えて、畝がどんどん痩せます。
今まで、畝には、市役所でもらえる剪定ごみから作った植物堆肥を大量に入れて、
様子を見て、草木灰や米ぬかやふすま(全部国産)を足してきました。
外から持ち込まないのは自然農法の基本なので此処で行き詰まった時期もありました。
そんな時本に、都内の住宅地で自然農法で作物を生産しているプロの農家さんの畑のやり方を見ました。
自然栽培で何が一番大切か。
簡単ではありませんが、
自分が自然をよく観察して、自分で考える。
作物を得るために自然の力の中で何をお手伝いしたらいいか考えることだと思います。
野菜やハーブに対しても、畑の周りの方に対しても、自分はこうしたいじゃなく、
どうしたら自然栽培で心地よいか考える。
と言うことで、たくさん野菜の残渣が出た時はごみでだして、
それをたい肥にしてくれたものを相当量いただいていれる。
今は堆肥を作れる環境にない中でこのくらいのズルは大きな意味での循環といいことにしました。
そんな月日の積み重ねで、
やっと収穫できるように名てきました。
たかがパセリ。
フォンテの料理もまた、こういう小さな大切な食材の賜物で、
きっと他とは全然違う美味しさがあると信じています。